人捜し屋（マン・サーチャー）秋せつら“幻の女”を追う！
〈去り人〉と〈還り人〉の街、北国の恋人たちの行く末は？
大人気シリーズ3年ぶりの最新短編集！

〈著者のことば〉
久しぶりに新宿へ出た。その変わりっぷりに驚いた。怪物の群れが見物に来ていても、ちっとも不思議じゃない。正（まさ）しく、変わる変わるよ世界は変わるである。
さて、かくの如（ごと）き魔界で、我がヒーロー秋（あき）せつらはどうか。本作ではその辺のところを注目していただきたい。

人間の消失と、その突然の帰還が不思議とされない街〈新宿〉。吹雪（ふぶき）の日、北の若者秋摩（しゅうま）が〈秋(あき)人捜し(DSM)センター〉に依頼を持ち込んだ。秘密に触（ふ）れたため某国情報部に追われ、姿を消した恋人夏奈（かな）が、〈魔界都市写真展〉のモデルになっていたというのだ。撮影場所はSMクラブ。美貌の人捜し屋（マン・サーチャー）せつらが調査を始めるや、夏奈がときどき消えること、鏡に映らないことも判明した。彼女は実在するのか？　凶悪な暗殺組織の魔手が迫る中、北国の恋人たちの行く末は？（「ふたりぼっち」より）
超人気シリーズ、読者待望の最新作！