HOME > 書籍 > 祥伝社の書籍 > 十津川警部 裏切りの駅




トラベル・ミステリー
十津川警部 裏切りの駅
トツガワケイブウラギリノエキ
著者名 西村京太郎

在庫あり

※在庫について
ISBNコード 9784396210229
判型/頁 新書判/208頁
価格 913円(税込)
発売日 2015/05/13

無人駅で目撃された奇妙な人物
誤認逮捕か、アリバイ工作か!?
十津川警部、“ミスキャンパス殺人事件”に挑む!

〈著者のことば〉
『東京駅殺人事件』という作品を書いてから、30年が経った。「駅」は、交通の拠点としての役割だけでなく、いまは別の面で注目を集めている。有名建築家が設計した駅、犬や猫が駅長の駅、秘境駅や無人駅、廃線の駅など、さまざまなかたちで話題になった。それでも、変わらないのは、「駅」は出会いと別れの場所であるということである。去っていく人がいれば、残される人がいる。「駅」は、旅の出発点であり、終着点でもある。希望にあふれた人がいれば、失意に沈む人がいる。だから、そこには、多くのドラマがあり、愛と裏切りが隠されている。取材で全国の駅を見てきた。本書は、「駅」が事件のカギとなる作品集である。

鉄道ファンに人気の無人駅、信州(しんしゅう)・姨捨(おばすて)駅を休暇で訪れた警視庁捜査一課の亀井(かめい)刑事は、奇妙な服装の男を目撃して驚愕(きょうがく)する。その姿は、東京麹町(こうじまち)で起こったミスキャンパス殺人事件の容疑者・中西昭(なかにしあきら)准(じゅん)教授がアリバイを証明する存在として挙げた男と瓜二(うりふた)つだったのだ。だが、捜査本部は男の実在を確認できず、中西は既(すで)に送検されていた。男は同一人物で、中西の無罪は証明されるのか? 誤認逮捕の可能性が浮上する中、十津川警部は大々的な男捜(さが)しを開始した…(「姨捨駅の証人」)。「駅」が事件のカギとなる推理短編集!