あこがれの南国リゾート(?)で、お涼(りょう)さま、大暴れ!
血も凍る戦慄のラスト3行とは――!?
〈作者のことば〉
冬でも暖かい南の島。いいですねえ。私自身は寒い時季のほうが体調がいいんですが。
現在は日本全体が「冬は寒い南の島」になりつつありますから、ムリに出かけていく必要もないようです。もともと欧米の基準では、北海道、青森、岩手、秋田を除いては、日本は亜熱帯気候に分類されています。ロンドンの7・8月の平均気温は、東京より10度以上も低いですからね。
さて、この本は実際には晩夏に出ますから、すこし涼しく終わらせようと思いました。ラスト3行で、血も凍る恐怖を味わってください(笑)。
ここがあこがれの南の島? 10年前の未解決事件殺人犯を捜しに、薬師寺涼子(やくしじりょうこ)警視が派遣されたのは、絶海の孤島だった。無人島を開発、一大リゾートとなった島には、お騒がせ国家公安委員長と後援会御一行も訪れるが、搭乗してきた飛行艇が海中からの奇襲により撃墜。捜査に駆けつけた海上保安庁(カイホ)の巡視船、海上自衛隊(カイジ)のオスプレイも相次いで破壊される。某国の秘密兵器か、謎の深海生物か? バカンスモードも一転、海自、海保、警察の捜査権争いが勃発(ぼっぱつ)する中、不気味な怪生物が! 警視庁の魔女王が忠臣・泉田(いずみだ)と大暴れ!