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安芸広島 水の都の殺人 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
アキヒロシマミズノミヤコノサツジンリョコウサッカチャヤジロウノジケンボ
著者名 梓 林太郎

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ISBNコード 9784396210298
判型/頁 新書判/232頁
価格 946円(税込)
発売日 2016/07/11

茶屋、怒りの推理行
母殺しの罪を着せられた娘の悲痛な叫び。
警察―検察―裁判所の横暴に切り込む
“名川”シリーズ最新刊!
冤罪(えんざい)に導いた警察の絵図を崩せ!

〈著者のことば〉
事件を描く小説には、読者を納得させるストーリーという一本の線が必要であるように、実際に起きた事件を扱う警察には、事件を解決に導くストーリーがなくてはならない。それのこしらえかたの巧(たく)みな人がいる、という話を、長老の弁護士に聞いたことがあった。

「母を殺した罪で服役していました」旅行作家・茶屋次郎(ちゃやじろう)の許(もと)を訪れた読者・細谷水砂(ほそやみさ)は、衝撃の事実を口にした。一貫して無実を主張したにも拘(かか)わらず、警察の思い描いた絵図――ラブホテルに入った母親に激怒、放火殺人に至った――通りに判決が下ったという。冤罪(えんざい)を晴らしたいという訴えに茶屋は、世界遺産の地・広島に向かった。やがて浮上する、火災のもう一人の被害者の奇妙な過去。その男は事件の2年前に失踪(しっそう)していたというのだ。引っかかりを覚えた茶屋は、警察の牽制(けんせい)も無視し、怒りの推理行を続けるが……。