詩をつくり、歌い、全国各地を旅し…
学者には書けない、日本語論
<詩人だから書くことができた、日本語の魅力と豊かさ>
●気になる言い回し●恋の言葉は限りなく●四字熟語あれこれ●氾濫(はんらん)するカタカナ語●目は口ほどにものを言う●日本語は乱れているか●江戸の言葉は浜松弁●あかの他人は「赤の他人」?●変わりゆく地名●言葉の寿命…
<そろそろ、言葉の復権を……>
言葉は、その力を信じ込み過ぎると、危険なものです。
言葉は、その可能性に寄りかかると、いずれ裏切られるものです。
言葉は、巧みな人に悪用されると、危うい世界へ人を導くものです。
それが真実だとしてもなお、言葉は本当のことを知る手立てとして、
表現の手段として、またコミュニケーションの道具として、
人間が発明したものの中でも、最も重要視されて然るべきものと、
私は思っています。
(まえがきより)
《表3》