「岩波文庫」が封殺した、歴史の真実!
清朝最後の皇帝・溥儀(ふぎ)の外国人家庭教師が残した、第一級資料
宣統帝溥儀(ふぎ)の外国人家庭教師による歴史の証言
本書は、満洲人でも日本人でもないスコットランド人のジョンストンが、皇帝溥儀の家庭教師という客観的な第三者的立場で、外部者には見えない当時の満洲王朝の内情を直(じか)に見聞した記録であり、貴重な証言である。
(訳者のことば)
東京裁判が封殺――“最後の皇帝”の家庭教師は何を見たのか?
ベルナルド・ベルトルッチ監督の、英国・イタリア・中国合作映画『ラストエンペラー』(一九八七年)は、世界的な評判を呼んだ。その映画の中でも特に印象的なのは、少年皇帝の側に仕えているイギリス人であった。これが、『紫禁城の黄昏』の著者である。本書が、極東軍事裁判(東京裁判)に証拠書類として採用されていたら、あのような裁判は成立しなかったであろう。こう言うだけで、本書の価値を知るには充分である。もちろん、何が何でも日本を悪者に仕立て上げたかった東京裁判所は、本書を証拠資料として採用せず、却下した。
(監修者のことば)