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文学における科学の光景
中原中也とアインシュタイン
ナカハラチュウヤトアインシュタイン
著者名 池内 了
在庫なし

※在庫について
ISBNコード 9784396315672
判型/頁 文庫判/256頁
価格 628円(税込)
発売日 2012/03/14

中原中也の詩にある相対性理論、芥川龍之介が書いた火星人の有無……
「文学」に隠れた「科学」を読み解く!

文学における科学の光景
子どもの理科離れが進んでいると言われますが、その原因には、実は大人の理科離れがあると思います。文系人間になってしまうと科学を毛嫌いし、科学の話題には目もくれないからです。
C・P・スノーが「二つの文化」と呼んで、文系と理系の文化の分裂を嘆きましたが、文系の作品の中に理系の知を発見し、理系の成果の中に文系の知を見つける「新しい博物学」なら、文系の人にも振り返ってもらえるのではないかと考えました。
本書は、「新しい博物学」の試みとしてはじめて書いた作品で、よく知っているはずの文学作品でも、科学の目で読み直してみれば思いがけない姿が見えてくる、そんな思いを込めて書いたものです。
文学における科学の光景をお楽しみください。
(著者のことば)

夏目漱石『吾輩は猫である』の猫が語るニュートンの力学法則、『明月記』に書かれた鎌倉時代の彗星、シェークスピアと北極星……。古今東西の「文学作品」に隠れた「科学」を天文学者が読み解く!