「20代の5人に1人が便所飯を経験」という驚愕(きょうがく)の調査結果が意味するものは何か?
教室内カーストと「便所飯」の歪んだ心理を解読する
「ひとりぼっち」を怖れるOL、
「他人の目」に左右され続ける若者、
「みんなと同じ」が一番心地よいシゾフレ人間 etc.
スクールカーストの影響を受けた子供たちは、大人になってもその呪縛(じゅばく)から逃れられない!
20代の5人に1人が便所飯の経験があるという調査結果が!
ある住宅リフォーム会社が、2,459人を対象にトイレに関する調査を行い、10人に1人が「トイレで食事をしたことがある」と答え、とくに20代の5人に1人が「トイレでの食事経験アリ」と答えたという結果を発表して以来、本書の著者ということもあって、かなりの数の取材を受けた。〈中略〉
このまま、日本の子供たち、若者たちが、人目ばかりを気にするようになり、実力や学力が低下していくと、メンタルヘルスにも悪いし、国際社会や知識社会で取り残されるようになりかねない。そういう危機意識が共有されるためにも、本書が文庫化され、広く読まれることを願ってやまない。
(まえがきより)
第1章 「便所飯」現象は、何を物語るのか
第2章 「スクールカースト」──教室内に「身分制度」が生まれた
第3章 本音を言えない若者は「真の自己」を失っている
第4章 「人間性」を大事にしすぎたら、社会が壊れた
第5章 若者たちは、なぜ未来に希望が持てないのか