なぜ日本では、政治家が官僚に屈するのか……
「政治主導」を潰し、国を動かす「霞が関」の恐ろしい手口
「霞が関を敵に回した男」が、
面妖な官僚集団の中で過ごした28年間の実体験から
彼らの正体を解き明かす
試験エリートが国家を動かす不幸
日本の政治には、いつも「衆愚」の批判がついて回ってきた。しかし、国民と政治家だけに責めを負わせるような、不完全な考え方には与することができない。「無知な民衆による政治」には、「政」と「民」はあっても、「官」が抜けている。
しかも、「官」は代議制民主政治の行政府にあって、選挙の洗礼を受けていない。「お勉強秀才」用の試験に合格しただけだ。そのうえ、意味のない政策と再就職先の確保、および特定業者との癒着を続けてきた。その「官」が実質的に政治を動かしている。こと日本においては、「衆愚」ならぬ「官愚」なのではないか(本文より)
日本の官僚は、ほとんど“無能の集団”だ
●悪癖「前例踏襲」の原点は公務員試験の仕組みにあった
●天下り先を増やすための、恐るべきテクニック
●政治家に「罠」を仕掛ける「官僚の作文術」
●「高度経済成長を率いた通産省」の嘘
●GHQも歯が立たなかった旧大蔵省のパワー
●文系の秀才は数字を使ったロジックができない