談合は本当に悪なのか?
土建現場を知りつくした著者が問う!
日本が立ち直るために必要な「法を超えたもの」とは。
談合の歴史から、日本の姿が見えてくる
◎「一般競争入札」は土建屋に何をもたらしたのか
◎なぜ「談合坂」という地名があるのか
◎明治政府の殖産興業が「土木建設請負業」を生んだ
◎「単なる談合なら無罪である」という地裁の決定
◎「談合文化の否定」はアメリカからやってきた
談合が日本を復活させる!
私は、「競争をどんどんやらせろ。談合をやめろ」というおおかたの声に逆らって、反対に「競争をやめろ。談合をどんどんやれ」といい続けているのだ。そうしないと、仲間が解体されていってしまうからだ。「小さな社会」において談合を通じた自己決定によって競争を制限し、自治秩序をつくっていかなければならないのだ。それが社会を再生させる途なのである。(本文より)
第1章 大きな社会が小さな社会を貪り食っている
第2章 土建屋の逆襲
第3章 日本の基層社会で起こっていること
第4章 日本に「自由社会」などない
第5章 談合の起源
第6章 官製資本主義が談合を生んだ
第7章 近代法とともに談合が生まれたわけ
第8章 官僚文化と土建文化の接点で
第9章 顔役、金筋、新聞屋
第10章 談合文化が高度成長をもたらした
第11章 談合を変えた田中政治
第12章 自治型談合から癒着型談合へ
第13章 談合の復活が日本を救う
第14章 大震災が教えたこと
第15章 日本に本当の自治社会をつくるために