女はいつも、自分だけが不幸。
世の中が正当に自分を解釈しないことに、
女はもっとなれるべきなのだ――
それぞれの「ちょっとした行き詰まり」に悩む人たちへ
平和とは誰もが死なないことではない。そんなことはできない場合も多い。時には自分の財産や生命を失って、ようやく守るものであるかもしれない。そこに介在するのが愛である。
この本がはじめて出版されたのは、私が40歳になる直前である。それから私は倍以上の年月を生きた。それにもかかわらず多分私はまだ確固とした答えを出していない。永遠のテーマの解答は、読者の手に委ねたいと願うのである。
本書「まえがき」より
愛の書簡5――突きあたったとき
人間は苦しみ、迷うべきものなのである、そうやすやすと救われたりするものではない。戦争もなくすんでいる今、私たちが戦うべきは、自分の中にいる敵である――綾子
女性の幸福は、何も結婚にあるとは限らない。要は、女性がどういう形の生活に生きがいを感ずるか、ということにある――朱門
(本書より)