傷つくのが怖いか、退屈が怖いか
――まったく、何が怖いと言って
退屈ほど陰湿に人間の心をむしばむものはないのだ
妻として、親として、女性として、どう生きるか
愛の洞察5――目覚めるとき
恋でも生活でも、自分の運命を賭けるくらいならば時には道徳的な世間から非難されるようなことでも、私にはさわやかに感じられる。大切なのは、外部の評価に反応することではなくて、自分だけの自分を気長にじっくりとつき合うことである。(本書より)
子どもを持っても持たなくても、本来人間は孤独である。結婚をしてもしなくても、本質において我々は淋しいのだと思う。ただ、それに気づかないでいられればしあわせだ、というだけのことなのである。私は女のしあわせ、という言葉をあまり信じない。男だろうが女だろうが、しあわせとふしあわせの本質は個人差はあっても、男女共通である。(本書より)