経済は発展しても、
なぜ民度はずっと低いままなのか
拝金、不衛生、人権無視、虚偽――
母国のモラルハザードを徹底分析！

民度の低さを象徴する「トンデモ禁令」!!!
●小中学校の教師は、女子生徒に姦淫や猥褻行為をしてはいけない（湖南省益陽市）
●官員、公務員の公用金でのマージャンを禁止する（陝西省安康市）
●女性公務員の乳房は左右対称でなければならない（湖南省）
●規定の12種類以外の歩き方をした者は処罰する（四川省）
――本書第五章より

中国人はこの100年間、進化していない
経済的発展や進化は、必ずしも人間性の進化とイコールではない。自らをこのモデルとして呈示してくれたのが、現在の中国社会ではないか。現代中国の発展については、物欲、物質的進化はあっても、人間の進化はもはや停滞してしまったと指摘せざるをえない。
私は比較文化学者、文明評論家として、常に生まれ育った母国、中国と中国人を見つめてきた。本書は母国への深い愛情をもって観察分析を積み上げてきた、私の最新の「中国人分析報告書」である。（「はじめに」より）

中国の問題は、つまるところ人間の進化の問題
中国人がなぜ日本や韓国のような「民主国家」にならないのか、という質問をよく受ける。その答えはさまざまあるものの、やはり「中国は富国強兵の大国になるために、金は欲しいけど民主化は必要ない」という考え方が根底にあることだと思う。（中略）現世での物欲以外の高次的精神の追求には、それほど執着しないのが中国人である。（本文より）