本を読み語彙を増すことで、多様な武器を手にいれる 自由に使える語彙数が五百しかない人と、語彙数が五千以上ある人のどちらが表現力と伝達力にすぐれているだろうか。いうもでもないだろう。表現力と伝達力が弱ければ、相手から理解される度合いが俄然少なくなる。生きるうえでこれは相当に不利なことだ。語彙数は辞書を読んで機械的に増やすこともできるが、それでは自由に使える語彙にならない。もっともスムーズに語彙を増やすなら、本を読み、そこで見つけた言い回しや表現を自分のものとして話したり書いたりすることだ。(「まえがき」より)