瞠目の国際サスペンス最終章、遂に刊行!
「ミステリーから時代小説へ。だが佐伯泰英は、常に一貫している。」
文芸評論家 細谷正充氏
志(こころざし)高き「地方自治の旗手」である栃木県知事・鳩村諄二郎(はとむらじゅんじろう)が突然首吊(つ)り自殺を遂(と)げた。清廉(せいれん)なはずの彼に仕掛けられた罠(わな)とは? 実兄の蔵相・光彦(みつひこ)は、過去に生じた鳩村一族に関わる数々の不審死との関わりを疑い、警視庁特捜刑事・根本(ねもと)を呼ぶ。やがて政財界の背後に暗躍する往年の映画女優の名が浮上するのだが……。“警視庁国際捜査班”シリーズ最終巻、遂(つい)に文庫化!
(新書判『秘画の構図』改題作品)