佐伯時代小説100冊突破記念、2冊同時刊行!
これが99冊目! 円熟の剣、そして家族愛。
読みやすい大きな文字です!
一年にもおよぶ大和(やまと)・柳生(やぎゅう)逗留の骨休めに、金杉惣三郎(かなすぎそうざぶろう)一家は江戸郊外の別邸・菊屋敷へ。久々の安穏(あんのん)とした日々に、隣家「烏鷺荘(うろそう)」の老人が惣三郎を囲碁(いご)に誘う。だが、将軍吉宗(よしむね)お声がかりの桜の名所・飛鳥山(あすかやま)で辻斬(つじぎ)りが相次ぎ、公儀(こうぎ)の威信(いしん)を揺るがせる。剣者の宿命か、罪なき若武者の命を奪う敵に惣三郎の怒りが炸裂(さくれつ)、吉宗公拝領の剛剣が唸る待望の十六弾!