隠居した元同心が事件の鍵を握っていた!
腕のたつ目付を屠(ほふ)った凄腕の殺し屋を追う剣一郎配下の同心とその父の執念!
匕首(あいくち)で心の臓を一突きする殺しが頻発(ひんぱつ)していた。青柳剣一郎(あおやぎけんいちろう)配下の同心只野平四郎(ただのへいしろう)は、五人目の殺害現場に遭遇し男と対峙(たいじ)。腰の据わりや俊敏な動きから、相当な遣い手と看破する。さらに被害者が御小人目付(おこびとめつけ)、御徒(おかち)目付と、旗本を監察する役人にまで及び、剣一郎は背後にただならぬ陰謀の存在をかぎ取るが……。情と剣とで悪を断つ! 風烈廻りシリーズ最新刊!