各紙誌が絶賛!(朝日新聞、東京新聞、週刊読書人、新刊展望、週刊実話etc.)
万延、文久、慶応……明治
幕末動乱期、日本競馬に命をかけた男がいた!
幕閣小栗忠順(おぐりただまさ)に仕える富樫裕三郎(とがしゆうざぶろう)には悲願があった。故郷三春(みはる)に残してきたりんとの恋、そして本邦初の競馬場の建設であった。小栗の従者として渡米後、横浜外人居留地に下宿し、小栗の耳目となる。そんなある日、外人主催の競馬に飛び入り参加した裕三郎は、思いがけず優勝する。幕末の動乱に巻き込まれていく一青年を通して、日本競馬の曙を活写する幕末秘史!