佐伯時代小説の原点、「密命」が読みやすい大きな活字に!
新装版
惣三郎、火付皆殺しの非道、歌右衛門を追う!
享保(きょうほう)四年暮れ以来、大店(おおだな)を狙った連続火付が江戸の町を騒がせていた。皆殺しの上、金品が強奪(ごうだつ)された焼け跡には、“火頭(かとう)の歌右衛門(うたえもん)”の名が残されている以外、手掛かりは全くない。折も折、江戸町火消再編成を指揮する南町奉行・大岡越前守(おおおかえちぜんのかみ)をあざ笑うが如(ごと)く頻発(ひんぱつ)する火付に対し、大岡の懐刀(ふところがたな)・金杉惣三郎(かなすぎそうざぶろう)が立ち上がった! 火頭の正体は、その真の狙いとは?