武家の奥方も、商家の娘も…
とろとろの睦月時代官能、もっと淫靡に
暮(く)れ六つどきの四谷鮫(よつやさめ)ヶ橋(ばし)近く。「うわ、立っている」貧乏御家人の次男間壁光二郎(まかべこうじろう)は緊張した。まだ女を知らない光二郎は日々の淫気抑えがたく、夜鷹(よたか)が夜な夜な徘徊(はいかい)する場所に来たのだ。ところが、夜鷹の顔を見て仰天(ぎょうてん)。自分の師とも仰ぐ人物の奥方にそっくりだった。と、そこに破落戸(ごろつき)たちがやって来て……。あくなき女体への探求を濃密に描く睦月時代官能へようこそ!