佐伯泰英の現代小説は凄（すご）い！
大都市の暗部を鋭く抉（えぐ）った問題作

師走（しわす）の迫る東京で、清掃車が爆破される事件が頻発した。都内のゴミ収集が全面ストップし、異臭放つ東京はパニックに陥（おちい）る。やがてテロ集団は、新宿視察中の都知事を誘拐し、百億円の身代金を要求してきた。ともに誘拐された新人報道レポーターの一色真紀（いっしきまき）が目撃したテロ集団の真の目的とは？　時代小説『密命』でおなじみの著者が放つ、渾身（こんしん）のパニック・サスペンス！