本邦初公開!
「いよっ、待ってました!」
各人噺家(はなしか)・三遊亭円朝、扇子を刀に持ちかえて粋で洒脱な捕物咄(ばなし)!
時は文久三年(一八六三)。毎夜、寄席を沸(わ)かせるのは、当代きっての名人噺家(はなしか)・三遊亭円朝。お決まりの出(い)で立ちは小銀杏髷(こいちょうまげ)に黒羽織、朱色の襦袢(じゅばん)。粋(いき)で人情に厚い江戸っ子の円朝だが、父の代までは武士の家系、ひとたび剣を持てばめっぽう強い。今日も幼馴染(おさななじ)みの同心・牧野を密かに援(たす)けて悪を討つ。幕末の世を騒がす、不逞(ふてい)な輩(やから)の正体は? 円朝捕物咄(ばなし)の幕が開く!