上杉景勝(かげかつ)、直江兼続(かねつぐ)
家康が最も恐れた男
天下よりも“義”と“愛”のために戦う者がいた!
【読みやすい大きな文字の新装版】
「あの二人が欲しい」慶長(けいちょう)三年(一五九八)、太閤秀吉(ひでよし)が没し、天下盗りに王手をかけた徳川家康が呟(つぶや)いた。
あの二人とは、故上杉謙信(うえすぎけんしん)の跡を継ぐ上杉景勝(かげかつ)と軍師直江兼続(なおえかねつぐ)。家康が最も恐れた男たちである。が、家康が老獪(ろうかい)に足場を固めつつあるとき、真っ向から対立してきたのがこの二人だった! “義”を重んずる謙信たらんとする景勝と兼続の超然たる生きざまを描く!