カリブに消えた日本船がなぜ奥アマゾンに?
南米の大統領暗殺を皮切りに発動した日本人を巻き込む壮絶な謀略とは
1984年、冬。日本から漁業指導船ユリアナ号の船長として南米の小国スリナムに赴(おもむ)いた相澤剛(あいざわたけし)は、航海中に船ごと消息を絶った。3年後、その行方を求めて同地を訪れた妻・夕貴子(ゆきこ)は、ユリアナ号の目撃情報を得て、仲間たちと奥アマゾンへと踏み込む。聳(そび)える楯状地(テーブルマウンテン)、四季なき熱気の中、暴かれたのは背筋も凍る壮大な国家的謀略だった! 著者入魂の傑作サスペンス。
(四六判『暗殺の冬 カリブへ走れ』改題作品)