もののふの道、ここに有り。
NHK大河ドラマ『天地人』の原作者が描く、父子の確執、主君への忠誠、弱者への情け…
柳生新陰(やぎゅうしんかげ)流の道統を継ぐ尾張(おわり)柳生家−−その嫡男(ちゃくなん)として生まれた新左衛門清厳(しんざえもんきよとし)は、主君徳川義直(とくがわよしなお)に刃を向けた辻斬りを逃し、負傷してしまう。この一生の不覚に父・兵庫助(ひょうごのすけ)との間にあった深い確執が浮き彫りに……。汚名を濯(すす)ぐため、剣の極意を求めて山へと入った新左衛門の行く末は?(尾張柳生秘剣」より)相克、仁義、忠誠−−武士の精神を極めた男たちの生き様を描く傑作時代小説!