父の愛は刃(やいば)のごとく
金杉惣三郎、清之助、神保桂次郎――
剣に生きる三者の運命が交錯する!
父・金杉惣三郎(かなすぎそうざぶろう)が、神保桂次郎(じんぼけいじろう)とともに江戸を出奔(しゅっぽん)。全ては、桂次郎を息子・清之助(せいのすけ)を凌(しの)ぐ剣者に育てるためだった! 峻烈なる父の思惑に慄然(りつぜん)としつつも、武勇で知られる奥州・仙台藩でさらなる高みを目指す清之助。一方、惣三郎との過酷な修行に、自らの剣を見失った桂次郎も同地へと向かっていた。葛藤(かっとう)する三者の魂がぶつかり合い激しく渦巻(うずま)く、緊迫の21弾!