崩壊する産科医療に、若き医師たちが立ち向かう！
医師不足、過重労働、理不尽な訴訟…。
ここに描かれたことは、日本の医療の現実である。

24時間、いかなる患者も診（み）るという医療方針を掲（かか）げる希望会総合病院に、志（こころざし）溢れる産科医・菊池堅一（きくちけんいち）は入職した。しかし現実は甘くなかった。医師不足、過重労働、理不尽な医療訴訟。そして菊池に降りかかった事件。入院患者の分娩（ぶんべん）中に救急産婦の治療が重なり、新生児に障害を残してしまったのだ……。現役医師が医療崩壊の実態をスリリングに描くサスペンス小説！