英雄に祭り上げられた旗本の正体とは?
信じるは己の第六感のみ!
剣一郎、執念の探索行の結末は…
蝋燭(ろうそく)を手に2階家に立て籠(こ)もった男。周囲の住人は火事を恐れて騒然となった。しかし平井大二郎(ひらいだいじろう)と名乗る旗本が、隙を衝いて男を袈裟懸(けさが)けに斬り捨て、騒ぎは落着する。平井は一躍英雄と称(たた)えられるが、一部始終を目撃した青柳剣一郎(あおやぎけんいちろう)は、平井の挙動に言いしれぬ不気味さを覚えていた。探索の末、炙(あぶ)り出された騒ぎの真相と平井の過去。剣一郎は罪なき人々を救えるか!?