丸窓障子から見えた神も恐れぬ妖しき光景
武士に跨がるあられもない町娘の姿を盗み見た18歳の祐吾は……
「うわ、あんなことを」文武両道に優(すぐ)れ、武士のお手本とする中江作蔵(なかえさくぞう)が町娘を相手に淫らな行為に耽(ふけ)っていた。しかも、娘に跨(またが)られ歓ぶなど武士にあるまじき所業。丸窓の障子から、のぞき見る瀬川祐吾(せがわゆうご)は身悶(みもだ)えた。興奮冷(さ)めやらぬその夜、「作蔵さまと、同じように」と女中からあやしげな誘いが……。18歳にして、初めて溺れる目合(まぐわ)いの世界とは?