上下巻、圧巻のクライマックス
与力の矜持と正義を賭けて
剣一郎が放つ起死回生の一手!
青柳剣一郎(あおやぎけんいちろう)は、漆原主水正(うるしばらもんどのしょう)が福井藩御用達(ごようたし)の廻船問屋『三国屋』と、女を集めて怪しげな宴(うたげ)を催していた事実を暴く。やがて、福井藩出入りの紙問屋『越前屋』でも殺しが発生。探索の末、すべては福井藩の十万両の借入金に端を発することを突き止めるが、敵は漆原と共謀し、権力を盾(たて)に南町奉行をも陥(おとし)れんとしていた……。巨悪に立ち向かう、剣一郎の裁きやいかに!