待望の初文庫化
〈もう帰らないと、決めていたが…〉
最後の手紙が語るものは──?
浅見光彦、謎を追って三州(さんしゅう)、吉備(きび)、木曾(きそ)へ!
インテリア会社会長・瀬戸一弘(せとかずひろ)の他殺体が愛知・岐阜県境の湖で発見された。被害者は奥三河(おくみかわ)の景勝地・足助(あすけ)の「観光カリスマ」の記事を所持していた。事件とどのような関連が? 調査を開始した浅見光彦(あさみみつひこ)は、「二度と帰らないと決めていた過去へ旅立つ」という手紙を瀬戸が残していたことを知る。謎の言葉に込められた意味は? 真相を追って、浅見は三州(さんしゅう)、吉備(きび)、木曾(きそ)へ!