鳥羽時代小説の真髄、大きな文字で再刊!
神速の太刀筋、最強の居合か!?
小宮山流居合・狩谷唐十郎、不可視の抜刀術と対峙す!
狩谷(かりや)道場の元弟子・霜月竜之助(しもつきりゅうのすけ)が、唐十郎(とうじゅうろう)たちを頼りに郷里から幼き息子を連れてやってきた。お家騒動に巻き込まれ、一時匿(かくま)ってほしいという。旧友の頼みに師範代である弥次郎(やじろう)は積極的に世話を焼く。しかし霜月は何かを隠していた。そして追手が迫る中、その息子とともに弥次郎の娘までもが攫(さら)われてしまう! 一体何故? 小宮山(こみやま)流居合師弟が、藩政の陰謀に挑む!