いつも会うあの人は
どんな人生を歩んできたのだろう?
昼下がりの公園、5人のママたちは“あの頃”に思いを馳せる──。
人のつながりの温もりを感じられる、感動の物語。
若くして2児の母親になった〈あかね〉。子供は公園の芝生にほったらかしで、携帯に夢中だ。彼女は幼い頃、虐待を受け、ホームレスから食事の施(ほどこ)しさえ受けていた。そんな彼女が必死に携帯に打ち込んでいた内容とは──(「魔法使い」より)。“ひょうたん公園”に集う5人のママたち。彼女らの心の奥にしまわれた過去が、日常の中でふと蘇(よみがえ)る。爽(さわ)やかな感動を呼ぶ連作小説の傑作!