江戸城〈夏の陣〉
最後の天下分け目の戦い
将軍の座を目前にした吉宗に立ちはだかる
御三家筆頭・尾張との凄まじき攻防!
6代将軍の急を知らせる報に吉宗(よしむね)が動いた。紀州(きしゅう)藩の奪取から7年、いままさに悲願の時がきたのだ。しかし、その前に立ちはだかるは尾張(おわり)藩主徳川継友(とくがわつぐとも)率いる暗殺者集団・御土居下衆(おどいしたしゅう)。唸(うな)り迫る剛剣の激突、大気を破る手裏剣の嵐。そして、冷徹なる知略の応酬。将軍の座を巡る熾烈(しれつ)な暗闘の行方(ゆくえ)は!? 江戸城で、亡き真田幸村(さなだゆきむら)が描いた、最後の天下分け目の戦いが始まる。