南町奉行所 対 火付盗賊改め
針一本で屈強な男が次々と…
威信を賭け、剣一郎が稲妻の如き殺し人を追う!
秋雨(あきさめ)の降りしきる江戸で、不可解な殺しが頻発する。殺されたのは屈強な男ばかり。いずれも針で“盆(ぼん)の窪(くぼ)”を突かれていた。探索の末、ホトケは盗賊“霞(かすみ)の陣五郎(じんごろう)”一味だと判明。盗賊同士の仲間割れなのか、それとも……。火付盗賊改めも捕縛に乗り出す中、奉行所の威信を賭け、青柳剣一郎(あおやぎけんいちろう)に密命が下された! 見えざる下手人の正体とは? 剣一郎の眼力が冴える!