文庫オリジナルで登場
どんなにささやかで見失いそうになっても、
わたしがここにいる理由はちゃんとあるんだ。
恋愛、仕事、人間関係…上手くいかない時、そっと寄り添ってくれる等身大の小説集
「あんな男といたら不幸になるよ」この台詞(せりふ)があたしに突き刺さったのは、基樹(もとき)と離れられない自分と重なったから。彼は浮気をしている。別れなきゃと言い聞かせても、今はやっぱり一緒にいたい……(「彼女じゃないあたし」)
映画を通して、戸惑(とまど)い、嫉妬(しっと)、希望──不器用に揺れ動く感情を綴(つづ)った8つの物語。それぞれに短歌を添えて贈る切ない小説集。(解説=佐藤真由美)