「後ろ向いたら、あかんがな!」
借金だらけの大店を救う方法とは?
困難だらけも何のその、鉄次郎、男一代商売記!
故郷を追われ大坂へ辿(たど)り着いた鉄次郎(てつじろう)は、一転、材木問屋「丹波屋(たんばや)」の主(あるじ)・徳右衛門(とくえもん)に見込まれ、主人の座を継ぐことに。慣れない商売の世界に戸惑(とまど)いながらも、持ち前の大らかさと番頭たちの助けを借りて大奮闘、大坂城代から大船の建造を請(う)け負(お)うまでになる。しかし、それを妬(ねた)む問屋仲間と、何者かの謀(はかりごと)で再び窮地(きゅうち)に……。波瀾万丈(はらんばんじょう)の幕末商売記、ますます繁盛!