いま最も熱いシリーズ!
時を越え、えぞ地から迫りくる復讐の火群(ほむら)
〈算盤(そろばん)侍〉唐木市兵衛が大名家の用心棒に!?
師走(しわす)雪の夜、元松前(まつまえ)奉行配下の旗本が射殺された。銃は西洋製で、賊はえぞ地での遺恨を口にしたという。北町同心・渋井(しぶい)が捜査を開始した同じ頃、渡り用人・唐木市兵衛(からきいちべえ)は元老中・奥平純明(おくだいらすみあき)から、碧眼(へきがん)美麗な側室・お露(つゆ)と2人の子の警護役に雇(やと)われる。やがて純明が破綻(はたん)したえぞ地開発の推進者だったことが判明、屯田兵(とんでんへい)として入植した八王子千人同心(はちおうじせんにんどうしん)の悲劇が浮上する……。