痛快時代活劇、ここに開幕。
寛永(かんえい)19(1642)年4月、江戸の町にはようやく泰平が訪れようとしていた──が、阿部川(あべかわ)町のはちまき長屋には島原(しまばら)の乱の生き残り、寅太郎(とらたろう)はじめ天草四郎(あまくさしろう)の力を継いだ“修道騎士”が潜(ひそ)んでいた! 7つの“聖遺物”を奪い返すためだ。しかし、幕府を裏で操(あやつ)る怪僧・天海(てんかい)と切支丹(きりしたん)討伐精鋭部隊“閻羅衆(えんらしゅう)”がそれを易々(やすやす)と許すはずもなく……。秘術飛び交(か)う熱き戦い!
(四六判『くるすの残光 天草忍法伝』改題作品)