凄すぎる剣の冴え。鮮やかな庖丁さばき!
将軍家の料理人が三男にして、無海(むかい)流の剣客(けんかく)、
片桐晋悟が、快刀乱麻に事件を解く!
恋女房のおちよと山谷堀(さんやぼり)で一膳飯屋「夕月(ゆうづき)」を営(いとな)む片桐晋悟(かたぎりしんご)は、御膳所御台所人(ごぜんしょおだいどころにん)の三男で、なかば勘当の身。ある夜、隠居した旗本・竿望斎(かんぼうさい)が3人の刺客(しかく)に襲われるところを救う。晋悟は敵が金目当てではなく竿望斎の命を狙(ねら)ったと看破するのだが……。将軍の料理人家の庖丁人にして、無海(むかい)流の剣客(けんかく)・晋悟が次々と事件を解いていく。江戸の人情味溢(あふ)れる傑作時代小説。