この筆と剣が容赦(ようしゃ)しねえ!
人買い組織に悪徳医者……
嘘の読売で道場を追われた侍が、
剣を筆に代えて市井(しせい)に蔓延(はびこ)る悪を暴く!
「どこの読売が、嘘を書き立てたのだ」影山(かげやま)道場の師範代・志垣真吾(しがきしんご)は門弟の策略で道場を追われる。怒りに震え、加担した読売屋へと向かったが、行き着いた先は別の読売屋。そこの主(あるじ)に惹(ひ)かれ、用心棒として働くことになる。持ち前の正義感で、人買い組織、悪徳医者らの悪を暴(あば)き、武士とは別の矜持(きょうじ)を持つようになるのだが──大胆不敵の読売屋用心棒、ここに誕生!