断絶した母子の闇を、栄三の取次が明るく照らす!
どこから読んでも面白い。
これぞ読み切りの醍醐味!
久しぶりに医師・土屋弘庵(つちやこうあん)の許(もと)を訪れた秋月栄三郎(あきづきえいざぶろう)は、医術を学ぶ捨吉(すてきち)を見て安心した。物心ついてから二親に捨てられてぐれ、悪辣(あくらつ)な取立屋に堕(お)ちた捨吉を弘庵の弟子にしたのは栄三郎だったのだ。だが、その翌日、弘庵が訪れ、捨吉の様子がおかしいと言う。どうやら自分を捨てた母親・おふねに出会ったらしいのだが…。母子の断絶を埋めるべく“取次屋”栄三(えいざ)が心を砕く!