鬼才が描く情艶の時代官能小説、誕生!
「囮(おとり)になってもかまいません」
へなちょこ同心と旗本の姫が
武家の弱みにつけ込む極悪を斬る!
武家の泣き寝入りをみこして、旗本や御家人の妻女を誘拐陵辱(りょうじょく)する事件が頻発(ひんぱつ)した。定町廻(じょうまちまわ)り同心並木真之介(なみきしんのすけ)は単身内偵を始める。幼馴染(おさななじ)みの小坂志穂(こさかしほ)が襲われたのだ。だが、世間体(せけんてい)の壁は厚く、真相は藪(やぶ)の中だった。そんな折り、花岡紗季(はなおかさき)が探索に協力すると訪ねてきた。なぜ旗本の姫が? やがて紗季の深い懊悩(おうのう)を知った時、真之介の怒りは天を衝(つ)いた! 妖艶の時代官能小説。