敵は吉宗!!
九代将軍家重のため、老忍者が吉宗に挑む
手に汗握る時代小説、ここに誕生!
九代将軍徳川家重(とくがわいえしげ)。彼は言葉が不明瞭なため、実権は父吉宗(よしむね)が握っていた。しかし、家重は苦しむ民を無視する父に反発し、自らの手で政(まつりごと)をと願っていた。引退した御庭番・里美影周(さとみかげちか)こと伝兵衛(でんべえ)は、その思いを知る数少ない家臣であった。彼は家重の病を治す秘薬の存在を知り、旅に出ることに。吉宗、そして権力の座を狙う者の妨害を潜(くぐ)り抜け、無事に薬を届けられるのか!?