旅行作家 茶屋次郎に、放火の疑い!?
初夏の京都へ、謎の女の影を追う
嵐山、四条、先斗(ぽんと)町と京の町を茶屋が駆ける!
闇(やみ)の中で紙のように白い顔の女──。旅行作家・茶屋次郎(ちゃやじろう)はある夜、自宅近くで火事に遭遇した。直後、飛び出てきた女と入れ替わりに茶屋は屋内へ。取り残された男を助けたが、男はその記憶がなく、女もいなかったと証言。命の恩人から一転、放火犯と疑われる。茶屋は自ら無実を証明すべく、男の故郷・京都へ。だが、待っていたのは、保津川(ほづがわ)で死んだ男女3人の謎だった。