すぐそこにある危機！
少子晩産社会の脆（もろ）さを衝（つ）く予測小説

三國電産（みくにでんさん）北米事業部長の唐木栄太郎（からきえいたろう）は取締役の椅子（いす）も目前。妻と名門私立中を目指す息子と家族3人で、都内の自宅で絶好調の年末を迎えていた。そんなある日、秋田で独居する老母が雪かき中に骨折したと電話が入る。その時は、まさかそれが、奈落への号砲とは知る由（よし）もなかった……。平穏な日々を崩壊させる“今そこにある危機”を、真正面から突きつける問題作、遂（つい）に文庫化！