死闘を制するのは?
東海道に迫る上杉(うえすぎ)家の忍び集団の攻勢。
家族は、参勤交代の若君をどう護るのか?
浅野(あさの)家と吉良(きら)家の騒動が決着をみた後、再び上杉(うえすぎ)家の忍び衆「伏嗅組(ふしかぎぐみ)」が、暗躍を始めた。紀州(きしゅう)藩の若君・松平頼方(まつだいらよりかた)を護るため江戸市中に潜(ひそ)む薬込役(やくごめやく)・霧生院一林斎(きりゅういんいちりんさい)は、頼方の参勤交代の時が最も狙(ねら)われやすいとみて、江戸潜みの全員を配置に付け万全の迎撃態勢を組む。そして、一林斎の一人娘佳奈(かな)もまた「伏嗅組」相手に戦いに挑むが……。雌雄(しゆう)を決する緊張の第七弾!