東海道から四国まで。
若さま、天衣無縫(てんいむほう)の大活躍!
お家騒動を探るために、じゃじゃ馬姫とのぶらり旅。
夜の神田神保小路(かんだじんぼうこうじ)。黒装束たちが、伊予松山(いよまつやま)の琴姫(ことひめ)の駕籠(かご)を襲った。だが間一髪、現れたのは見目麗(みめうるわ)しき若侍、家斉(いえなり)公の落とし胤(だね)日之本源九郎(ひのもとげんくろう)だった。目にも止まらぬ剣捌(さば)きで、賊(ぞく)を蹴散らすと、何と、お家騒動が起きている四国今治(いまばり)に同行することに。敵は騒動の証(あかし)となる文(ふみ)を狙(ねら)っているという。道中、迫る怪しき影。姫と若君の運命はいかに!? 痛快! 旅情活劇、開幕。