名著復刊
度肝を抜く剣戟(けんげき)描写!
迷いなき豪剣、凄絶なる一撃
形振(なりふ)り構わず、どんな敵にも容赦しない。
慶長(けいちょう)10年(1605)、江戸には幕府が開かれ、仕官先を探す浪人が溢(あふ)れた時代であった。そんな世に忽然(こつぜん)と現われた宮本武蔵(みやもとむさし)は、武芸者として名を上げるべく京の名門道場の主だった吉岡憲法(よしおかけんぽう)に挑戦状を叩きつける。時同じく、美作(みまさか)宮本村の武蔵は同姓同名の男の噂(うわさ)を聞き、己(おの)が腕を恃(たの)みに京へと向かう……激しい剣戟(けんげき)描写に加え、既存の武蔵像を大胆に覆(くつがえ)した剣豪小説の極北。