九州・阿蘇山(あそさん)に旅客機が墜落。
生存者1名、残り全員消失!?
だがそれは、単なる序章に過ぎなかった――
阿蘇山(あそさん)に旅客機が墜落、大山知彦(おおやまともひこ)は唯(ただ)一人生還、他の乗客乗員は消失した。消えた婚約者苫辺千穂(とまべちほ)を捜し始めた知彦は、熊本で挨拶(あいさつ)に訪れる予定だった彼女の実家で父親尊利(たかとし)に会う。千里眼(せんりがん)を持つ彼が語る苫辺家の秘密と阿蘇を護(まも)る一族の存在。彼らの縁者も事故で消えたという。直後、一族の祭祀場(さいしば)“基(き)”で異変が続発、やがて怪現象が阿蘇を覆(おお)い始めた…。未曾有(みぞう)の変事の行方(ゆくえ)は?